歯が抜けた

​外傷で抜けた場合を除き、何らかの感染症(う蝕、歯周病)で抜けた場合は再植の可能性は低いです。 抜けた部分の消毒を歯科医院にてしてもらい、その後抜けた部分の補綴の方法(被せ物、ブリッジ入れ歯、インプラント等)を歯科医師に相談してください。

歯が抜けた

歯がどのような状況で抜けたかに寄って処置方法が変わります。
多くは何かを施すはなく、抜けた後の処置を考えますが、まれにその歯を再植することで今までとほぼ同じように生活できる可能性があります。

再植の可能性

歯が抜けた場合、再植ができる場合とできない場合があり、再植をしたとしても、高い確率で成功する適応症はかなり限られます。

また移植を希望される場合、術者の技術レベルによっても成功率は大きく変わります。

移植に強い歯科医師、医院、病院の情報をご希望の方は下のハネット質問コーナーから直接問い合わせをお願いいたします。

ハネットQ&A

歯の根っこについている歯根膜と呼ばれる線維が広範囲に生きている場合は再植の可能性が上がりますが、歯周病などの感染症にかかっており歯根膜の細胞が広範囲に死んでいる場合は再植は不可能です。

​ご自身での判断は難しいのでまずは歯科医院に相談してみましょう。

歯の構造

外傷で抜けた場合、抜けてから数時間以内であれば再植の可能性は飛躍的に高まりますので、すぐに再植できる歯科医院を受信するようにしてください。

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歯が抜けたあとの処置について

歯が抜けた後、もう一度その部分の機能や見た目を改善するために、一般的には次の3つの方法のどれかを選択します。

歯が抜けた後、そのまま放置しているとだんだん周りの歯が寄ってきてしまうため以下の処置もできなくなる可能性があるので、早めの受診をおすすめします。

①ブリッジ

ブリッジは、抜けた歯の両隣に歯がある場合にのみ適応となります。
抜けた歯の両隣の歯を削って、欠損している部分の歯を両隣の歯にかぶせる冠と一体でつくったものです。
保険がきく治療であり、大体3割負担の方で2万円前後です。
白くきれいなものを希望される場合は、全額自費となるため、高額になります。
各々の先生によって提示する値段は幅広いですが、25~35万円ほどが相場になるかと思います。

プリッジの長所

・セメントで合着するため、自分で取り外しをする手間がない。
・ほぼ本物の歯と同じ形で製作できるため、違和感が少ない。
・自分の歯と近い感覚で噛める。
・外す必要がないため、飲み込んでしまうリスクが低い

ブリッジの短所

・周りの歯を大きく削らないといけないため、侵襲が大きい。
・人工の歯同士がつながっており、また取り外す事ができないため、掃除がしにくく、汚れが溜まりやすい。

②入れ歯(義歯)

入れ歯とは、レジンと呼ばれる樹脂や、クラスプと呼ばれる針金で構成されており、部分入れ歯では、このクラスプが歯を掴むことで人工の歯を口の中に維持します。
保険で制作する場合3割負担の方で一つ8000円くらいです。
自費治療の場合、各先生方10~100万円と幅広い金額を提示されているようです。
自費のレジンを製作した場合、外れにくい、違和感が少ない、壊れにくい、よりしっかり噛める、味や温度がよりよく分かる、などの利点があります。

入れ歯の長所

・取り外し可能な為、掃除がしやすい。
・周りの歯をほとんど削らない為、侵襲が少ない。
・治療期間が短い。

入れ歯の短所

・毎日入れ歯を外して手入れをする必要がある。
・見た目が悪い事が多い。
・小さいものだと飲み込んでしまう可能性がある。
・あまり噛めない。(特に自分の歯の数が少なくなるほど噛みにくくなる)

③インプラント

インプラントとは、顎の骨の中にチタンでできた人工の根っこを植えて、その上に人工の歯を入れる治療法です。

インプラントの長所

・周りの歯を削らないので周囲の歯への侵襲はない。
・虫歯にならない。
・自分の歯と同じ感覚で噛める。
・見た目が良い。

インプラントの短所

・保険がきかないので値段が高い。
・歯周病にはかかるため、歯周病によってインプラントが喪失する可能性がある。
・通常治療期間は長くかかる。(半年〜約1年近くかかる。)
・手術を伴うので粘膜や骨には侵襲が大きい。

まとめ

歯を失った後の処置については色々ありますがどの治療も長所と短所がありますので、ご自身に一番あったものを選択してください。

最良の選択をするためにお力添えをさせていただくために、このサイト運営しておりますので、なにかご質問があれば、お気軽に公式Q&Aからご質問くださいね。

また、自費と保険の違いについて知りたい方はこちらのページもご参照ください。

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