その他

コラム:答えがないでござるとき

歯科コラムのイラスト

巧言令色鮮し仁

仁徳のある人はうわべだけの言葉は使わないものだよ

‐論語 岩波文庫 p.21 より改変‐

 

君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず

君子は協調するが雷同しない、小人は雷同するが調和はしない

-論語 岩波文庫 p.265 より改変-

 

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歯医者になって、難しいなぁと感じる瞬間はいろいろあります。

その一つが、『現状をどう伝えるか』

歯ぐきの下にむし歯がある、根っこの下に炎症がある、歯にひびが入っている。

でも症状はない。さらに、超高齢であったり、基礎疾患がある場合。

大掛かりな治療は避けたいと患者さまは切に思っているし、自分もそう思う。

積極的な介入と、消極的な介入がどちらが最善とも言えない状態。

この世に現状は一つしかありません。ただ、介入の方法や順番はひとつではありません。。

この世が白黒はっきりするものだけならいいなって思うときもあります。歯医者も実は毎回悩んでいます…。

そういう場合、当然ですが客観的な現状と治療や経過観察の選択肢をお伝えして、納得された手段で対応させていただきます。

ただ、『積極的に介入する』という選択肢と、症状がないうちは経過観察もしくは『消極的な処置にとどめる』という選択肢を等しく天秤にかけて話せているか、不安になるときがあります。

心のどこかで経過観察に誘導してしまっているような気がする…。気がする…。

ただ、どんな状況でも

『患者さんが納得された道を一緒に進みたい』と思っています。

難しいですね。答えのない内容ですみません。

こういう、コラム的なことも今後は書いていこうと思います。

それでは。Hanet の shun でした!

執筆・監修:林 剛永(Taketo Hayashi / Kangyeong Lim)

日本・米国の両方の歯科医師免許を持つ現役歯科医師(口腔インプラント専門)。プロフィール詳細はこちら

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。

ABOUT ME
林剛永 D.D.S., M.S., DABOI
2015年 大阪大学歯学部卒業。大阪大学歯学部附属病院での研修、約4年間の開業医勤務を経て、2020年より米国カリフォルニア州 Loma Linda大学大学院に留学し、インプラント歯科学を専攻・修了。ABOI/ID(米国口腔インプラント学会)ボード認定医(Diplomate)。現在は、インプラント治療を中心に臨床に従事しています。大学卒業後、各歯科医院によって方針や治療の幅や質にとても大きな違いがあることに驚き、患者さんが自分に最もあった治療を受けられるようになる一助になればと願い、当サイトを立ち上げました。
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