生後〜2歳頃(新生児、乳児)
この頃の子供は口腔内環境の変化が激しい為、しっかりとケアをしていく必要があります。
口移しは絶対NG
虫歯はStreptococcus.mutansという菌が歯に定着し、砂糖を栄養として酸を出すことで歯が溶かされて生じるものです。その悪しき虫歯菌は子供の口の中に初めから存在するのではなく、主に親御さんなどの他の人から子供に伝播されると考えられています。なので食べ物の口移しを避けていただくことや、親御さんの口腔内にいる虫歯菌をできる限り減らすことが重要となります。そのため、お子さんのケアだけでなく親御さんの虫歯治療をしたり、甘いものは控え、食後は必ず歯磨きをしたりすることで子供への菌の伝播を防ぐことが重要です。
虫歯になりやすい場所
卒乳(10ヶ月~1才)が遅かったり、夜鳴きを嫌がっておっぱいや哺乳瓶を吸わせながら寝かしつけると、口の中に長時間虫歯菌の栄養が存在し続けることになり、虫歯(特に歯の内側)の大きなリスクとなります(哺乳ビンう蝕)。
歯磨きの習慣づけ
初めのうちはガーゼや綿棒などで清拭してあげればいいでしょう。慣れてきたら乳児用の歯ブラシで1~2回ちょんちょんと歯に触れる練習から開始しましょう。歯ブラシの刺激に慣れてきたようなら、歯を見ながら1本ずつ優しくみがきます。1本5秒位で十分です。強すぎたり、長すぎたりして子どもが嫌にならないように気をつけましょう。
また、1歳半〜2歳半は感染の窓と呼ばれ、細菌叢と呼ばれるお子さんのお口の中の細菌の種類や数が決まる時期でもあります。
この時期にお子さんのお口の中に虫歯になりにくい善玉菌(L.reuteri やS.salivarius)を定着させることで、歯磨きが多少できなくても虫歯になりにくい歯にしようとする試みもなされています。
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