治療した歯が痛い

この症状の主な原因
象牙質知覚過敏 虫歯の取り残し 熱による歯髄炎
どれに当てはまるかは、診察やレントゲンなどの検査で確かめます。

治療した歯が痛い理由

歯医者さんで治療したはずなのに歯が痛いのはなぜ?と思いますよね?
怒りがこみ上げるお気持ちはよくわかりますが、その理由は以下のようなものがあります。

・象牙質知覚過敏
・虫歯の取り残し
・急性歯髄炎

以下ではそれぞれの理由について解説していきます。

象牙質知覚過敏の可能性

治療した歯が、刺激を受けた瞬間だけ「キーン」としみる場合は、象牙質知覚過敏の可能性があります。治療の際に象牙質が露出する面ができることで、まれにしみる症状が出ることがあります。原因やセルフケア、歯科医院での治療法について詳しくは「象牙質知覚過敏とは」のページで解説しています。

虫歯の取り残しについて

歯科医院で治療を受けた際、虫歯が完全に除去されないまま修復されることがあります。
すると、原因が除去されていないため、治療したにもかかわらず、痛みが残ることがあります。

これに関しては、基本的にはう蝕は取り切ることが前提なのですが、必ずしも取り残し=取り忘れとはならず、
あまりにもう蝕が神経に近い場合などは神経の露出を避けるため、あえて虫歯を取り切ることをせず、抗菌作用のある薬を置くなどしてそのまま修復することもあります。(シールドレストレーション)

上記の治療は、なんとか神経の保護をしたいという目的で行うものですが、もし痛みが残る場合は、神経に細菌が入り込み、炎症を起こしている可能性が高いので神経を取る治療に移行しなければならない可能性があります。

虫歯が取り切れたかどうかをある程度確認する方法はいくつかありますが、厳密に神経にまで細菌が到達しているかどうか、もしくは歯質の中に細菌が入り込んでいるかは顕微鏡やCTなどを使ってもみることはできません。どうしても見たければ、歯を抜いて切片にしてみるしかありませんが、それは治療を行う上では不可能なことなので、虫歯が取り切れたかどうかは、最終的には痛みがなくなるかどうか、経過観察をしてみるしかありません。

虫歯(う蝕)について

虫歯の進行度(C0〜C4)や原因、進行度ごとの治療方針については「虫歯(う蝕)とは」のページで詳しく解説しています。取り残しがあった場合、放置すると虫歯が再び進行してしまうことがあります。

急性歯髄炎の可能性

治療中のドリルの熱や、歯質が削られて刺激に弱くなったことがきっかけで、歯髄が炎症を起こすことがあります(歯髄炎)。歯髄炎には、原因を取り除けば神経を残したまま治る場合と、神経を取る治療が必要な場合があり、見分け方や治療法(抜髄法・生活歯髄断髄法)について詳しくは「歯髄炎とは」のページで解説しています。

まとめ

治療した歯が痛む理由は、象牙質知覚過敏・虫歯の取り残し・急性歯髄炎のいずれかであることが多く、症状の続き方によってある程度見分けがつきますが、自己判断は難しいため、痛みが続く場合は治療を受けた歯科医院に相談することをおすすめします。

監修者 林 剛永

執筆・監修:林 剛永(Kangyeong Lim / Taketo Hayashi)
日本・米国歯科医師/口腔インプラント Diplomate(ABOI/ID・AO)| DDS・MS・DABOI/ID・DAO・FAAID

著者は ABOI/ID(American Board of Oral Implantology/Implant Dentistry)と AO(Academy of Osseointegration)の Diplomate 公式名簿に掲載されています。名簿の掲載数は ABOI/ID が世界511名(うち日本国内3名)、AO が149名です(2026年9月時点)。ABOI/ID 公式名簿/AO 公式名簿

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お答えできないこと
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