抜歯後、数日経っても痛みが消えない

あなたは ドライソケット の疑いがあります。

抜歯後、数日経っても痛みが消えない

ドライソケットになってしまうと、抜いた後日たっても痛みが消えず、むしろ痛みが増してきます。
以下でドライソケットについて説明していきます。

ドライソケットとは

通常、抜歯をした傷口は「血餅(けっぺい)」で覆われます。血餅は「血液がゼリー状になった塊(かたまり)」です。止血・治癒を促すもので、「かさぶた」と同じような役割を担っています。しかし、何らかの原因で血餅が形成されなかったり、外れたりすると、「抜歯した穴」がむき出しになります。この「むき出しになった穴」がドライソケットです。

ドライソケットになる確率はそれほど高いものではありません。しかし、下顎の親知らずを抜歯した場合、やや高い確率でドライソケットを生じます。

本来の抜歯窩の治癒

抜歯後1日:歯を抜くと出血が起こります。その出血によって歯を抜いた穴(抜歯窩)が満たされ、血餅(かさぶたのようなもの)にかわります。

抜歯後1〜7日:かさぶたが肉芽組織と呼ばれる柔らかい組織に置き換わり始めます。

抜歯後7~14日:肉芽組織の形成が完了し、肉芽組織が仮骨と呼ばれる少し硬い組織に置き換わり始めます。

抜歯後14日〜1ヶ月後:仮骨の形成が完了します。

抜歯後1ヶ月以降:正常な骨組織に移行していきます。

ドライソケットの原因

ドライソケットの主な原因は、大きく分けて2つあります。1つ目は、うがいのしすぎです。口腔(こうくう)環境を清潔にするためにうがいは必要ですが、やりすぎは逆効果となります。うがいのしすぎによって出血を促し、かさぶたを作りにくくしてしまうでしょう。ドライソケットは、抜歯後にできた穴の中に血餅(けっぺい)がたまらないことで発生するものです。血餅とは、血液が凝固してできる餅状の塊のことをいいます。親知らずの抜歯後は出血が多いため、うがいを頻繁にする方が多いでしょう。しかし、頻繁にしたり、強いうがいをしたりすると、血餅が流れてしまうので注意してください。

2つ目は、舌で患部をいじってしまうことです。抜歯後にできた穴が気になり、自然と舌や指で触ってしまうでしょう。触れることで血餅が剥(は)がれ、細菌感染が起こりやすくなります。さらに、アゴの骨に炎症が起きて激痛を伴うこともあるので注意してください。

ドライソケットになってしまったら

応急処置​

ドライソケットの痛みが出てきたときは、安静にすることが1番です。痛みが出ているにもかかわらず、激しく運動をすれば血餅が剥がれ、再び出血する可能性があります。運動時は、舌の根元部分に唾液を集めようとする働きが活性化し、口腔内に強い圧がかかるのです。強い圧は血餅を剥がしてしまうので必ず安静にしてください。
また、一時的な処置として、頭痛薬などの鎮痛剤を服用するのも方法の1つです。あくまでも一時的な痛み止めとなるため、服用した後はきちんと歯科医院で検査を受けましょう。
ほかにも、患部を冷やしタオルやハンカチで包んだ保冷剤で冷やすのも有効です。体が温まりすぎると血流が活性化し、痛みにつながることもあります。

治療法

まずは傷口に再度血餅を作るために、麻酔をしてから再度出血を促します。
その後痛みの症状と細菌感染の可能性を考慮して、抗生剤入りの痛み止めを塗布します。
場合によっては血餅を取れにくくするために縫合を行うこともあります。

 

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