巧言令色鮮し仁
仁徳のある人はうわべだけの言葉は使わないものだよ
‐論語 岩波文庫 p.21 より改変‐
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
君子は協調するが雷同しない、小人は雷同するが調和はしない
-論語 岩波文庫 p.265 より改変-
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歯医者になって、難しいなぁと感じる瞬間はいろいろあります。
その一つが、『現状をどう伝えるか』
歯ぐきの下にむし歯がある、根っこの下に炎症がある、歯にひびが入っている。
でも症状はない。さらに、超高齢であったり、基礎疾患がある場合。
大掛かりな治療は避けたいと患者さまは切に思っているし、自分もそう思う。
積極的な介入と、消極的な介入がどちらが最善とも言えない状態。
この世に現状は一つしかありません。ただ、介入の方法や順番はひとつではありません。。
この世が白黒はっきりするものだけならいいなって思うときもあります。歯医者も実は毎回悩んでいます…。
そういう場合、当然ですが客観的な現状と治療や経過観察の選択肢をお伝えして、納得された手段で対応させていただきます。
ただ、『積極的に介入する』という選択肢と、症状がないうちは経過観察もしくは『消極的な処置にとどめる』という選択肢を等しく天秤にかけて話せているか、不安になるときがあります。
心のどこかで経過観察に誘導してしまっているような気がする…。気がする…。
ただ、どんな状況でも
『患者さんが納得された道を一緒に進みたい』と思っています。
難しいですね。答えのない内容ですみません。
こういう、コラム的なことも今後は書いていこうと思います。
それでは。Hanet の shun でした!
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