衛生

フロスが先?歯ブラシが先?

フロスが先?歯ブラシが先?

こんにちは!最近暑さが極まってきてますね!

普段病院の中にいると気付きませんが、外にでるとこんなに暑い中、毎日患者さんは治療を受けに来てくださっているんだな、と思うとますます気が引き締まる思いです。

さて、暑さの話題とは全くなんの関係もありませんが(笑)本日はちょっと面白い論文を発見したので紹介していきたいと思います!^^

皆さんは普段歯ブラシとフロスどちらを先にされていますか??

え?フロスはやってない??

・・・悪いことは言わないのでフロスはやっておいたほうがいいですよ^^;

歯ブラシだけで全てのプラーク(細菌の塊)を落とすのは至難の技で、歯並びなどの関係で、場合によっては不可能です。

しかし、フロスと歯ブラシどっちを先にやるとより効果が高いのでしょうか?せっかく手間と時間をかけてどっちもやるならより効果が高い方がいいですよね??

そこで今回の論文です!!

論文のタイトルは、直訳すると「歯間部プラークの残存とフッ素の残留における歯磨きとフロスの順番の影響」というものです。

研究の背景

ブラッシングや、フロスによる汚れの除去は基本的に大いに推奨されています。

この研究の目的は、歯と歯の間の汚れを減少させること、そしてその部分のフッ素の残存におけるブラッシングとフロッシングの順番による効率の違いの評価を行うことです。

今回の調査は25人の歯学生を対象に行われました。被験者には予防処置を行った後48時間口腔ケアを全てやめるように指示された。

また観察期間は二段階に分けられ、一期間目は最初に歯ブラシをしてからフロスを行ってもらい、二段階目は先にデンタルフロスしてから歯ブラシを行ってもらいました。

それぞれの期間においてブラッシングとフロッシングの前後に汚れの量とフッ素の量について測定、比較が行われました。

研究の結果

フロスを先に行ったグループでは歯と歯の間の汚れの量がブラッシングを先に行ったグループよりも減少していました。

しかし、ほっぺた側とベロ側の歯面についている汚れの量については差はありませんでした。

歯と歯の間に残っているフッ素の量は、フロスを先に行ったグループの方が多く残っていました。

結論

今回の調査においては、フロスを先に行う方が歯と歯の間の汚れの減少とフッ素の残存量の両方の点において効果が高かった。

元の論文と概訳

論文(有料)→The effect of toothbrushing and flossing sequence on interdental plaque reduction and fluoride retention- A randomized controlled clinical trial

概訳→歯間部プラークの残存とフッ素の残留における歯磨きとフロスの順番の影響

 

いかがでしたでしょうか?ちなみに僕は今まで歯磨きを先にしてからフロスを行っていましたが、
今後はフロスから先にやってみようと思っています^^

ちなみに今回の研究はRCTという比較的信頼性の高い研究ではあるものの、あくまで一つの論文の結果であるということと、数が25人と少なく、また歯学生という歯のクリーニングにもともと長けている人たちを対象にしているという点に注意してくださいね。

そしてまずフロスの習慣がない方はフロスの習慣をつけることから始めていきましょうね。^^

ABOUT ME
林剛永
林剛永
2015年に大阪大学歯学部卒業、同大学での研修後、現在は勤務医として日々診療に全力投球中。大学卒業後、各歯科医院によって方針や治療の幅や質にとても大きな違いがあることに驚き、患者さんが自分に最もあった治療を受けられるようになる一助になればと願い、当サイトを立ち上げました。
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