その他

コロナウィルスと歯科医療現場

皆さんこんにちは!久しぶりの投稿になります。

私事ですが、2020年3月よりアメリカ,ロサンゼルスにインプラントを学ぶため留学することになり、これより3年以上もの間アメリカで過ごすことになりました。

え?こんな時期に?という声も聞こえそうですが笑

コロナウイルスが流行する4ヶ月前にはすでに留学が確定しており、コロナウイルスが流行する直前に医院を退職してしまいましたので、もういかないという選択肢はなくなってしまったのです。。。

そんなこんなで現在世界的流行(パンデミック)となり、現在も世界を不安に落として入れているコロナウイルスですが、4月1日現在、

日本国内で総感染数 2178例、患者数1623例、無症状病原体保有者244例、陽性確定例(症状有無確認中)311例となっています。(厚生労働省 ホームページ 新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について:令和2年4月1日版)

また世界中での感染者は、総患者数 885,221名、死者数44,212名に上っています。

そして、現在はイタリア、韓国を上回りアメリカ合衆国が第一位の感染者数となっています。

このような危機的状況の中、歯科医院の状況はどうなのでしょうか?

私が以前勤めていた歯科医院のスタッフからは、

「院長がすべてのチェアーを消毒しまくってますよー」

という報告をしていただきました。

しかし私は、その状況を聞いた時にそれだけ?と思いました。

なぜなら私には呼吸器内科の医師を奥さんに持つ友達がいるのですが、その方からの話を聞くと、

表沙汰にはなっていませんでしたが、かなり早い段階(2月くらい)から呼吸器内科の医師の間でコロナウイルスの感染が広がっているから、本当に気をつけたほうがいい。という話を聞いていたからです。

歯科治療はもっとも患者の唾液などの体液に触れやすい診療科であり、最もコロナウイルスへの注意が必要な診療科のはずです。また、コロナウイルスの感染経路として『マイクロ飛沫感染』の可能性も指摘されています。(この記事の最後に関連動画を添付しております。)

ところが同時に、最も対面での診療を必要とする診療科でもあり、なかなか医院を閉めて遠隔診療をしましょう、ということも難しい診療科でもあるのです。

歯科におけるコロナウイルス対策の現状

さて、ここで現在の歯科医院や歯科医師会は、この未曾有の感染症に対して、どのような対策をとり、身を守る努力をしているのでしょうか?

このような形で、自身のホームページ内で医院内での取り組みを明示しているところもありました。

ただ、院長やスタッフは日々の診療業務に追われて実はブログ自体は業者に丸投げというところも多いので、本当にこの通りの感染対策が行われているのかはわかりませんが、少なくともホームページを訪問した患者さんに不急の来院の自粛を促せるという点では、しっかり感染対策を行えていると言えます。

やはり、何よりの感染予防対策は感染経路を断つことが最も予防効果が見込めるため、普段であればしっかりとメインテナンスに来られる患者さんはとてもすばらしいのですが、事態が事態ですので、自身でのメインテナンスをしっかり行っていただき、急でない用事であればできる限り予約はキャンセルしていただくほうが良いわけです。

ちなみにカリフォルニア州の歯科医院はほとんどの医院が5月半ばくらいまで休診を決めているようです。

大学病院もクリニックは閉鎖され、急患以外は診ないという状況になっているようです。(それでも世界一位の感染者数ですが笑)

しかし、やはりどうしても今見てほしいという患者さんもいるわけです。特に痛みがあり、居ても立っても居られないという患者さんであれば、やはり治療をしないわけにはいきません。

そうした患者さんがいれば感染予防には十分注意した上で治療を行うわけですが、現在、世界的にマスクや、アルコールなどの消毒剤が不足しています。

つまり、普段よりも感染に注意が必要であるのにも関わらず、普段よりも感染対策が難しい状態になってきているのです。

患者さん側はこの事実を受け止め、自身でできる感染対策を徹底した上で歯科医院へ来院するという心構えが必要なります。

医院側も経営に大打撃であるのは承知ではあるのですが、できる限り患者数を減らし、感染機会を減らした上で、来院される患者酸に対してはできる限り最大の感染配慮が必要になります。

この”患者を減らす”ということが最もどの医院にとっても難しいことかなとおもいます。

保険診療メインで、回せるたくさん歯を削って患者数を増やし、収益を上げるスタイルの医院には、もうどうしようもない状況であるとは思いますが、この1件今後の歯科医院のついてのあり方を誰もが真剣に考えるいい機会になると思います。

 

歯科における感染症への今後の課題

・患者さんに如何に来院していただかないか。→予約管理を電子化し、よほどのことがない限りキャンセルしていただく仕組みを作る。
・遠隔診療をもう少し充実させる。そもそも治療数をへらすことが一番であるため、普段から予防を徹底させる仕組みに切り替えていく。(歯科はロボットがもっと普及しない限り治療の遠隔化は不可能なため。)
・保険診療メインで一日の患者数を増やし、ガンガン回すスタイルはありとあらゆる意味でもう通用しない。

関連リンク

[NHKスペシャル] 換気が重要 | 新型コロナウイルス“マイクロ飛沫(まつ)感染”からわかる予防 | NHK

ABOUT ME
林剛永
2015年に大阪大学歯学部卒業、同大学での研修後、現在は勤務医として日々診療に全力投球中。大学卒業後、各歯科医院によって方針や治療の幅や質にとても大きな違いがあることに驚き、患者さんが自分に最もあった治療を受けられるようになる一助になればと願い、当サイトを立ち上げました。
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