皆さん、こんにちは! アメリカで歯科医師として働く方法、いよいよ第4弾(最終回)です。前回までは「歯科医師免許を取得して働く」お話でしたが、今回は少し異なり、④ファカルティ(教員)として働くという選択肢を解説します。実際に患者さんを治療したい場合は、①〜③の記事を参考にしてください。
この記事の要点
- ファカルティ(教員)ルートは、アメリカの歯科医師免許がなくても働けるのが最大の特徴。
- 主な選択肢は①非臨床教員 ②研究職 ③歯科大学での(臨床前)教育 ④管理職の4つ。いずれも患者治療ではなく教育・研究・運営が中心。
- 免許不要な反面、より高度な知識・技術・研究業績が求められることも多く、一概に「簡単な道」とは言えない。
1. 非臨床教員として働く
研究および学術職:歯科医師免許がない場合でも、研究や基礎科学の教育、歯科関連科目(例:歯科解剖学、生物統計学、口腔生物学など)を教える役割で働くことができます。これらの役割は、患者の治療ではなく、教育や研究に重点を置いています(出典1)。
2. 研究職
フルタイム研究者:歯科研究に強みがある場合、臨床免許がなくても研究を主に行う教員として働けます。PhDや類似の高度な研究学位が役立ちます。助成金と資金調達:研究資金を獲得したり研究を主導したりすることで、臨床免許がなくても研究教員として魅力的な候補者になれます(出典2)。
3. 歯科大学での教育
臨床前教育:患者の臨床実習監督を伴わない、歯科材料学・放射線学・歯科衛生のコースなど、臨床前のコースを教えることができます。ゲスト講師や非常勤教授:一部の教育機関では、臨床免許がなくても、専門知識を共有するために国際的な専門家をゲスト講師・非常勤教授として採用することがあります(出典3)。
4. 管理職
学術管理:カリキュラム開発、学生課、国際プログラムなど、臨床免許が不要な歯科学校の管理職に就くことができます(出典4)。
まとめ
以上が、ファカルティとして働く選択肢です。アメリカ国内の歯科医師免許がなくても働けるというメリットがある反面、より高度な知識・技術・資格が求められることもあり、一口に「簡単な道」とは言えません。
ここまで、アメリカで歯科医師として働く4つの方法(①デンタルスクール ②ASPID/IDP ③レジデンシー ④ファカルティ)を紹介してきました。皆さまにピッタリの方法は見つかりましたでしょうか。「他にもこんな方法があるよ」といったご意見や、「こんなことを知りたい」というご要望がありましたら、ぜひお問い合わせやLINEからお気軽にご連絡ください。
次回からは、歯科衛生士がアメリカで働く方法について解説していきます。お楽しみに!
アメリカで歯科医師として働く4つの道
・①デンタルスクールを卒業する
・②ASPID/IDPプログラムを卒業する
・③Residencyプログラムを卒業する
・④ファカルティ(教員)として働く(本記事)
参考
- ADEA「Career Opportunities(非臨床教員として働く)」 リンク
- NIH「Grants & Funding(研究職)」 https://grants.nih.gov/
- ADA「Education & Careers(歯科大学での教育)」 リンク
- USCIS「Working in the United States(管理職・就労)」 リンク
執筆・監修:林 剛永(Kangyeong Lim / Taketo Hayashi)DDS, MS, DABOI/ID, DAO・平和歯科医院(愛知県西尾市) | 著者プロフィールを見る
大阪大学歯学部卒、米国 California 州 Loma Linda University Implant Residency 修了(DDS, MS)。日本歯科医師免許・米国歯科医師免許保持。米国インプラント学会(ABOI)認定専門医。教員・研究職の要件や就労ビザの区分は、機関・年度・個々の状況により異なり、改定されることがあります(本記事の元情報は2024年時点)。応募・就労の可否は、各大学・ADEA・NIH・USCIS等の公式情報で必ずご確認ください。
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