海外歯科キャリア

アメリカで歯科専門医を取得する方法

みなさん、こんにちは!

インフルエンザやコロナが依然流行する中、皆さんはお元気でしょうか?基本的なことですが、手洗いうがいをしっかりして、栄養や睡眠をしっかり摂って健康に過ごしてくださいね^^

さて、今回はアメリカで歯科専門医の資格を取得する方法です。

基本的には日本と同じで、それぞれの分野におけるボード(Board)と呼ばれる団体が実施する試験を受験し、合格することでその資格を得ることができます。それぞれのボードによって試験の詳細は異なりますが、基本的には試験と面接(口頭試問)の2つのパートで構成されています。口頭試問では、事前に各自で用意した課題の症例を提出し、その症例に対する質問に答えられる必要があります。ここでは一般的な流れについて説明していきます。

この記事の要点

  • アメリカの歯科専門医資格は、分野ごとのボード(Board)試験に合格して取得する。
  • 受験の前提としてレジデンシープログラムの修了が必要。
  • 試験は筆記+口頭試問(症例)の2部構成。口頭試問では論文を引用した回答が求められる。
  • 合格後も、ボード登録には更新料・CE単位などの維持要件がある(例:ABOIは8年で$100・160単位・再筆記)。

1. レジデントプログラムを修了する

アメリカで歯科専門医資格を取得するためには、まずレジデンシープログラムを修了する必要があります。その詳しい方法については、別記事(アメリカで“歯科医師”として働くには――レジデンシープログラムを卒業する)で解説予定です。(近日公開)

2. ボード試験に申し込む

レジデンシープログラムを卒業できたら、ボード試験の受験申し込みに移ります。各ボードのウェブサイトから申し込みができます。

例:ABOI(米国インプラント学会)のWebページはこちらI

3. 筆記試験を受験する

筆記試験を受験します。Multiple choice から Essay まで幅広い問題が出題され、基礎から実践的なものまで網羅されています。

4. 面接試験(口頭試問)を受験する

指定された受験会場に赴き、面接試験を受験します。ボード側が用意する症例と、事前に受験者が用意・提出した症例について、詳細に回答することが求められます。回答には論文を引用し、説得力を持たせることが要求されるため、主要な論文は熟読し、内容を記憶しておくことが必要になります。

2024年インプラント専門医試験会場のホテル(Le Meridien)
2024年インプラント専門医試験会場のホテル
受験会場で配布される名札
受験会場で配布される名札。これをかけて面接に臨む。
面接試験の待合室(2024 ABOI/ID Oral Examination Check-in)
面接試験の待合室。一つの部屋で試験が終わるたびに、この待合室に戻って待機するよう伝えられる(受験会場は5つに分かれている)。

5. 合格したらボードに登録される

ボード試験に合格すると、各ボードに専門医として登録されます。登録には登録料がかかるのが通常で、数年ごとに更新する必要があり、その際にも更新料がかかります。ちなみに私が取得したインプラントのボードでは、8年間で$100の維持費に加え、さらに筆記試験を受けて合格すること、8年間で160単位以上のCE credit などの条件があります。

おわりに

いかがでしたでしょうか? アメリカにはいろいろな科の専門医資格がありますので、それぞれについて詳しく知りたい方は、各ボードのウェブサイトを訪問してみてください。

また、何か知りたいこと・気になることがありましたら、ぜひお問い合わせください。それではまた次回の記事でお会いしましょう!

あわせて読む(近日公開)
・米国で学ぶ3つの道(専門医・大学院・研究留学)|近日公開
・アメリカで“歯科医師”として働くには(レジデンシー卒業)|準備中
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執筆・監修:林 剛永(Kangyeong Lim / Taketo Hayashi)DDS, MS, DABOI/ID, DAO・平和歯科医院(愛知県西尾市)著者プロフィールを見る
大阪大学歯学部卒、米国 California 州 Loma Linda University Implant Residency 修了(DDS, MS)。日本歯科医師免許・米国歯科医師免許保持。米国インプラント学会(ABOI)認定専門医。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の出願可否・資格取得を保証するものではありません。試験制度・費用・維持要件は改定されることがあります。最新かつ正式な要件は、各ボード(例:ABOI)等の公式情報で必ずご確認ください。

ABOUT ME
林剛永 D.D.S., M.S., DABOI
2015年 大阪大学歯学部卒業。大阪大学歯学部附属病院での研修、約4年間の開業医勤務を経て、2020年より米国カリフォルニア州 Loma Linda大学大学院に留学し、インプラント歯科学を専攻・修了。ABOI/ID(米国口腔インプラント学会)ボード認定医(Diplomate)。現在は、インプラント治療を中心に臨床に従事しています。大学卒業後、各歯科医院によって方針や治療の幅や質にとても大きな違いがあることに驚き、患者さんが自分に最もあった治療を受けられるようになる一助になればと願い、当サイトを立ち上げました。
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